Open House New York
ニューヨークは刺激的な街!と言うけれど
住んでもう8年も経つと、流石に新しい発見が少なくなってきて、
残念な事に最初にニューヨークに来た頃の様なドキドキはだんだんと少なくなってきます。
しかし、今日は、ちょっと久しぶりの驚きがありました。
週末のEast Village。友達と近所を歩いていたら、
歩きなれた通りのビルとビルの間の路地から人が出たり入ったりしているのが見えました。
「何かやってるのかな?」と思い、人の流れにつられて路地に入ってみると、
なんと、ビルの裏には思いがけな広い公園の様な空間が広がっていました。
一見公園に見える、芝生が広がっているこの広場は、実は囲まれたビルの裏にある、隠れ墓地でした。
普段忙しく歩いているこの通りの裏に、こんなに広い公園が広がっていたなんて・・・・。
本当にびっくり。イーストビレッジにはもう5年以上住んでいるけど、近所にこんな空間が広がってる
なんて知らなかった~。
どうやらここは、墓地らしくない墓地という事で、墓石などはなく、ただ、芝生が広がっていて、
大きな木の木陰にはベンチなどもあり、ほとんど公園みたいな感じです。
なんと、墓地なのにパーティや結婚式をするのにも貸し出しているようです。
墓地で結婚式・・・。骨まで愛してって感じはするけど・・・。
ちょっと怖い気もするけど、骨のジュエリーを作っている私にはしっくりくる場所かも・・・・。
しかも、公園にはこんな素敵な朽ちた石の像の頭が転がっていました。
頭からローズマリーが生えてきて、なんとも素敵。
なんだか、忙しいイーストビレッジの町並みとは対照的な歴史や静寂を感じさせる風景。
あまりにも古くなって、いい感じで磨耗して角が取れて丸くなっている
マリア像も、味わい深い感じ。ちょっとホラーな感じもするけれど、人知れず、
ずっとここに静かにお墓を守っているのかと思うと、穏やかな気持ちにもなります。アーメン。
これは、年に1回行われる、普段開かれない空間を一般公開するイベント、Open House New Yorkの
一環で、公開していた様でした。
Open House New York
https://ohny.org/weekend/overview
このイベントでは、普段は公開していないジャクリーン・ケネディの恋人の家やフランクリン・ルーズベルト大統領の生誕の家など
New Yorkの歴史を感じさせる建物も公開されています。
いつも住み慣れているイーストビレッジにいながらにして、
一瞬だけどこか違うヨーロッパの国にでもトリップしたような気持ちになった1日でした。
来年のOpen Houseはもっと計画的に色々見て回れたら面白いな~と思いました。
New Yorkは面白い歴史や、著名なアーティストも多く住んでいる街なので、
New Yorkの街に飽きてきたら、街中の歴史を辿って見て周るのも面白いかもね!