Origin Diary - Sunday 7th July 2013
今日はOrigin Projectメンバーと過ごす最後の日。
帰国するメンバー達は午前中に空港に荷物を置いて、
空港から高速ボートでヴェニスに向かった。
まるで007の映画みたい。
高速ボートの上で潮風に吹かれながら、
海の向こうにあるヴェニスの町並みがどんどん近づいてくるのは
とても感激な瞬間だった。
一緒にいたPerson'sの教授は、
「まるで絵に吸い込まれていくみたい!」と言っていた。
今回ヴェニスに来たのは、実は2度目。
10年前にバックパッカー旅行で友達と一緒にヴェニスに来たことがある。
あの時みたヴェニスもとても美しくて、感動したけれど、
はやり、ヴェニスは美しいままの街だった。
ヴェニスは、水の都といわれている通り、いくつかの島が集まって出来ている街。
あまりにも古い町並みなので、車が通れる大きな通りはなく、移動は基本的にボートになる。
街を歩くと水路が張り巡らされていて、いくつもの橋を超えて歩かなくてはいけない。
東京ディズニーシーはこのヴェニスの町並みを再現してできたアトラクションらしいが、
ヴェニスはまるでアミューズメントパークの様な、不思議な街だ。
ちょうど2年に一度のアートの祭典であるヴェネツィアヴィエンナーレが開催されている
という事で、それも見学することになった。
しかし、ヴィエンナーレは、ヴェネツィアの街中に展示会場が点在していて、
とても、1日では回りきれないほどの規模。
とりあず、数箇所の展示会場はのぞいたけれど、日本ブースなどは見る時間がなかった。
あの有名なヴェネツィア・ヴィエンナーレに来たんだなぁ・・・という
感動もあったが、正直言って、あまりにも、ヴェネツィアの町並みの方が
新鮮で素晴らしくて、眩しい青い海や空を見ていると、
暗い美術館に入っていく気が失せてしまった。
大学生の時、オーストラリアのパースに1年住んだ時も思ったけれど、
あまりにも、環境が美しかったりすると、
十分に美しいものを見て満足するせいか、アートを見る気が失せてくる。
Not Just A LabelのオーナーであるStefanは実はヴェネツィアにある高校を卒業出身だったらしく、
地元のヴェネツィアを、まるでアーガイドの様に色々と案内してくれた。
こんな世界屈指の美しい観光の街で、高校時代の青春を過ごすって、一体どんな感じなんだろう。
どんな風に感性に影響するのだろう。
「僕の高校では、スポーツの授業でをどれか選択しなくてはいけなくて、その一つが、ゴンドラなんだ。
一本のオールを使ってうまくコントロールできるようになるには数年がかかるんだよ。」と言っていた。
高校の選択科目でゴンドラを取るって、なんだか、すごいなぁ・・・。
きっと日本の学校で柔道とか空手を選考するノリなんだろうな・・・。
Stefanの案内で、美味しいジェラード屋さんに連れて行ってもらったり、
Harry's Barというスパイ映画に出くる有名な高級バーに連れて行ってもらったり、
http://en.wikipedia.org/wiki/Harry's_Bar_(Venice)
(ベリーニというカクテルの発祥の地で、ヒッチコックやウディ・アレンなどが御用達のバー)
1人で旅行するのとは違って、地元の人がいると、色々とエピソードも聞きながら見て周れて
なかなか楽しかった。
夕方には、ほとんどのデザイナー達が空港から世界に散っていった。
私は、航空券の手配をしてくれたスタッフの手違いで、3日も長く滞在しなくてはいけなくなったが、
それはそれで、結果的に、1人で観光できる時間ができたのでラッキーだった。
夜はNot Just A Labelのスタッフと一緒にPizzaのディナーを食べて、
直接ゆっくり話せる時間も持てた。
Not Just A Labelと今までヴァーチャルな付き合いを4年ほどしていたのに、
こうして、一緒にPizzaを食べてるというのは、とても不思議な感じがした。
明日からは、1人でヴェネツィア滞在。
それはそれで、またワクワクする!