8年ぶり

Ayaka Nishi | February 03 2026 | 0 Comments

気が付けば8年。ずっとこのブログを書いていませんでした。
この8年の間に、イーストビレッジのジュエリーのスクールは変わらず続け、途中でコロナが起き、いくつか恋愛をし、そして結婚をし、家族までできました。
今、8年前の私では想像もしなかった日々を今生きています。

やはり、この8年での一番の変化は、母親になったことです。3歳の男の子のママになって、現在、絶賛育児中。それでもジュエリースタジオには週3日行ってますし、クラスも5クラス教えています。ジュエリースクールの方はもう一人インストラクターが増え、アシスタントもいて、役割分担をしながら、なんとか自分のお店と教室をまわしている日々です。

気ままにイーストビレッジで一人暮らしをしていた8年前と比べると、付き合うお友達も、ママ友ができたり、現在は家族がいるので、1人でいられる時間が減ってしまい、(というかほぼ無い!)ぼーっとしたり、じっくり考える時間はかなり減ってしまったかもしれません。いつも、いろんなことに振り回され、子供と仕事の両立で分刻みのスケジュールをこなしています。

でも、今はいいんです。これで。

正直、私は子供が生まれる前まで、ちょっとシングルで自分中心の生活に飽きがきていたのです。もう自分の為だけに頑張るのは、難しいなぁと思っていたし、自分に向き合ってばかりいるのも、正直、嫌になってました。特にアーティストやデザイナーって、自分に向き合うお仕事だと思うのですが、それって、結構しんどくなる時もあるんです。なんで、こんなに自分を掘り下げないといけないの?と。なんでこんなに頑張ってるの?と。

自分以外の事にフォーカスしたい。自分以外の為に頑張ってみたいよー。そう思っていた矢先の今なので、今は、自分の時間があまりなくても、全然いいや!と思えています。

だって、今は「ママ、ママ」とべったりな息子もきっと、あと数年もすれば、成長してママよりお友達といる方が増え、さらに成長すると、恋人やパートナーといる事を選ぶでしょう。(えーん)。

今しかない、息子との掛けがえのない時間。それを大事にしたいと思うのです。

ジュエリーを通して、自分の世界を表現したい。そう思って駆け抜けた、20代から、30代。そして、40代になった今の私は、ジュエリーを通じて、何か表現したいという気持ちは今でもあります。でも、それ以上に気持ちを満たしてくれるのが、今は家族との時間です。別のライフステージに立っているんだなと感じています。

昔は、蜘蛛の巣の美しさや、虫の羽根の造形美に、はっとして、幸せな気持ちになっていたのに、まさか自分が母親の愛や、子供の純粋さに心動かされるなんて。
そういった意味では、自分の関心がかなり変わってしまったかもしれません。

満たされすぎていると、あまりクリエイティヴになるのは難しいかもしれません。
昔、オーストラリアのパースに1年住んでいた時に、日本から絵を描く為の画材や、作曲する為のキーボードを持っていたのに、パースの自然が美しすぎて、満たされすぎて、妄創作する意欲が喪失してしまった日々の事を思い出します。
そんな感覚に近いのかも。

今はかろうじて、クラスを教えながら、生徒さんから色々インスピレーションをもらったり、刺激をもらえているのが、ありがたいです。
まぁ、人生の中でそんな時期があったっていいじゃない。と思っています。
この時期を越えて、そのあと生まれてくるジュエリーのスタイルって何なのだろうかと自分でも気になります。

とはいえ、心の中の創作への炎は完全に消えてはいません。
人生の先輩アーティストやデザイナー達も、
きっとこういった変化を経て作品もかわってきたんでしょうね。

そんな訳で、現在私のHPはオーダーは受け付けていますが、生活環境の変化もあり、十分に制作に時間を費やす事ができず、今までのペースで制作ができていない現状です。制作に充てられる時間が限られているため、通常より、製作期間を長くいただいる状況です。それにご理解いただける場合のみ、オーダーを受け付けています。

そして、使い捨てではなく、ずっと長く使っていただけるものを作りたいという気持ちもさらに強く出てきた為、いくつかの昔のコレクションの素材は真鍮ではなく、シルバーとゴールドに移行しつつあります。当然、シルバーとゴールドの価格高騰に伴い、値段設定も変わってきています。

デザインによっては、過去の作品はもう再度作るのは難しいアイテムも出てきました。それは、コストと労力が見合ってないアイテムや、自分が、あまり魅力を感じなくなったり、もう作りたいと思わなくなったものだったりします。

時間を見つけては、少しづつアイテムの内容をUp dateしていきます。
ジュエリーコレクション、ブランドは作る人のライフステージで変化していく生き物なんだと思います。