Favorite Music : 80's music
私の事を直接知っている人は、割とご存知と思うのですが、
私は坂本龍一さんの音楽の大ファンです。(!)
高校生の頃から、大好きで、女子高に通っていた私は、
周りがジャニーズ系やドリカムが好きといって盛り上がっている中、一人だけ、
坂本龍一とYMOのファンでした。
当時、女子高生の周りの友達は、「なんで、こんなおじさんの音楽がいいの~?」と
いう反応だったのですが、なんんとか良さを共有したくて
坂本龍一の音楽のおすすめベストを自分なりに
カセットテープに編集して、プレゼントしたりするなど、
坂本龍一の音楽普及活動を草の根運動的に努めていました。(笑)
今でも、あまり、メインストリームは避けていきたいと思う方なので、
当時から、周りと違った良いものを見つけて好きになるという
天邪鬼精神があったのかもしれません・・・。
そんな私の為に、母はABCポテトでお弁当に
「YMO」という字を入れて、驚かせてくれたほどでした・・・。(笑)
私が生まれたのが1978年なので、80年代の時は、私は幼稚園や小学校時代で、
リアルタイムで80年の音楽を体感するには10年ほど遅れているのですが
高校生の頃、私は、YMOに影響を受けて、
YMOが全盛期だった80年代や当時ののテクノポップやニューウェーヴの音楽や
当時のカルチャーにもとても、憧れと関心を持っていました。
そして、80年代のテクノポップを、かたっぱしからさかのぼって、色々聞いていました。
そして、「ああ、80年代のニューウェーブの時代に、自分が高校生か大学生で
東京に住んでいたら、どんなに楽しかっただろう・・・。」と
10年早く生まれなかった事を悔しがったものでした。
私の中で、80年代は、まだ、ポップで元気で、宇宙や未来へのテクノロジーの期待を胸に
ワクワクしていた時代というイメージがあります。
そして、インテリジェンスな刺激も多かった頃という気がします。
時代の流れ的にもバブルが始まる前のワクワク感みたいなのがあり、
元気な時代だったのかもしれません。
そんな時代に憧れて、影響を受けたからか、今でも、
私の琴線に引っかかるのは、やはり80年代の香りがするものだったりします。
今でもジュエリーの仕事の合間に、昔の懐かしいあの曲をYouTubeで探して、
聴いてみたりします。
今聞くと、高校生の時の多感な時期に、これらの曲に出会って良かったなと思います。
そして、自分の感性の根っこに、これらの音楽の影響があるな・・・と感じさせられます。
そんな多感な時代に私の魂を揺さぶった(といっても、ぜんぜんロックではなく、
むしろ静かな曲ばっかりなんだけど。)音楽をいくつか紹介します。
坂本龍一のファーストソロアルバム、「千のナイフ」。
夜中にFMのラジオからこの曲が流れてきて、泡のブクブクはじけるような音に
切ないシンセ和音とピコピコサウンドとアジアン風なエキゾチックサウンドは
80年代のテクノポップ、そのものです。
いつも、坂本龍一の音楽は、視覚的にうったえてくる音楽だと思います。
私のセルコレクション(細胞コレクション)も、連続の表現という点から
この音楽とイメージと重なるものを感じます。
Art Of Noiseの「Moment Of Love」
UKのテクノバンド、Art Of Noiseは全てのアルバムを集めて聴くほど好きでした。
サンプリングの音を早い時期から使い始めたバンドというイメージですが、
音楽の世界感が、少し、シュールリアリスティックで、
ヨーロッパの貴族っぽい雰囲気もあり、エレガントで、とても洗練されています。
ドビュッシーをテーマにしたアルバムもあったり、とても、不思議な雰囲気の
バンドで好きでした。
私のシュールリアリズム好き、マスク好きはここから来ているような気がします。
(Art Of NoiseはジャケットやMPVでなぜかよくマスクが登場します。)
私のヨーロッパの貴族達の怪しげでエレガントな仮面パーティの世界への
憧れをあらわしたかのようなプロモーションムービーです。
Gold Cell Mask。Art Of Noiseのプロモーションで使ってもらいたい・・・。
坂本龍一 森の人
この曲も、夜中によく勉強をしながら聴いていた気がします。
高校生の時は、この歌詞の独特の世界観と、少しセンチメンタルで
静かなメロディーが詩的で好きでした。
素朴で、美しくて、綺麗な絵本を見ているようなイメージの音楽だと思います。
自然、森、動物、植物への憧れというのが、膨らむようなイメージの音楽です。
細野晴臣 銀河鉄道の夜
YMOのメンバー、細野晴臣さんの曲もよく聴いてました。
細野さんの音楽は坂本龍一と同様、ひとくくりにできない、いろんなスタイルの
今日を作る人ですが、この曲は、映画「銀河鉄道の夜」のエンドロールの
良さそうな、妄想族向けの曲として、ピッタリです。
KraftWerk Radioactivity
テクノポップの王様といえば、ドイツのクラフトワーク。
正確には70年代からですが、
このバンドは80年代のテクノに大きく影響を与えたバンドで
今ではカリスマ的な存在。先日のMOMAでのライブは、即効でチケットは
Sold Out。席にプレミアがついて20ドルのチケットが100倍の2000ドルまで
上がっているのに、人気の高さがうかがえました。
Radio Activity、放射能。
当時から、核反対を訴えていたクラフトワークはずいぶん時代を先取りし、
音楽のアプローチも映像もシンプルで、ミニマルでいてとてもインテリジェンスでした。
この坂本龍一、Art Of Noise、細野晴臣、KraftWerkに共通するのは、
インテリジェンスさと、センスの良さと、静かさ、個性があるって事かも。
色んな事と悶々としたり、落ち込んだりした時、これらの曲を聴くと、
ふと、自分の原点に戻れる気がします。
今後も、彼らの曲は、ずっと聴き続けることでしょう。
自分が聴く年齢とともに、また、新しく、いろんな影響を与えてくれる、
彼らは、永遠に私のアイドルです。